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捨てると見えてくること
といっても、整理の技術とかではなく、今までの自分が持っていたものを捨てていこうとすることを、ただ徒然なるままに書いているだけです。
理系新書が熱い!
マンガでわかる微分積分 微積ってなにをしているの? どうして教科書はわかりにくいの? (サイエンス・アイ新書 47)マンガでわかる微分積分 微積ってなにをしているの? どうして教科書はわかりにくいの? (サイエンス・アイ新書 47)
(2007/12/15)
石山 たいら、大上 丈彦 他

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「微分積分」という言葉を聴くと、逃げ出したくなる人が多いはず。個人的
には「行列」が一番理解しにくかったのですが、いずれにしろ、どうやら8割
の日本人は、高校を卒業するまでに数学嫌いになるのではないでしょうか。
確かに、四則演算ができれば十分暮らしていけるし、何のために必要なのか
わからない難しい理屈を考えるのは苦痛だし、試験の問題は難しいし、と、
嫌いにならない方が難しいかもしれませんね。

本書は、微分積分とは一体どんな理屈で、どんなことを計算するためのもので
あり、何のために使うのか、ということを、マンガを用いて、数学嫌いの人
でも理解できるよう解説した一冊です。

高校数学の問題集のような内容は一切なく、微分積分の教科書の入り口部分を
丁寧に一冊にまとめてあるので、とてもわかりやすく、ビジネスマンよりも
高校生におススメの一冊だと思います。ここまで入り口部分を丁寧に解説して
くれれば、数学嫌いの人口比率は、8割から6〜7割まで引き下げられるの
ではないでしょうか。

ただ、若干不満があるとすれば、「何のために微分積分が必要なのか」という
世の中の微分積分の活用事例が、あっさりしすぎていること。確かに文系で
あっても大学で数学を駆使する場面は、結構あるのですが、もう少し世の中に
おいてどう使われているかを取り上げてほしかったところです。例えば、世界
の株式や為替などで大儲けしている人は、高等数学をベースに戦略を立てて
いるので、高等数学が理解できないと、そんな人にはなれない、とか。

ちょっとばかり錆び付いた数学の知識を、脳の引き出しから探してくる必要は
ありますが、いずれにしろ、非常にわかりやすく、またマンガ部分は小ネタも
多いので、楽しく読める一冊だと思います。

昔はブルーバックスしか理系新書がありませんでしたが、最近はより身近で
初心者向けの内容で理系分野の新書を出してくれる出版社も増えてきたので、
「ちょっとばかり理系をやり直したい」人にとっては非常にうれしい時代に
なったのではないでしょうか。

どれも同じに見える本が山積みになっている新書コーナーより、ひっそりと
楽しい本を売っている理系新書コーナーの方に足が向く、今日この頃です。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ホンネとタテマエ
右手に「論語」左手に「韓非子」―現代をバランスよく生き抜くための方法 (角川SSC新書 25)右手に「論語」左手に「韓非子」―現代をバランスよく生き抜くための方法 (角川SSC新書 25)
(2008/01)
守屋 洋

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性善説か性悪説か、ビジネスの世界でも意見が分かれているのではないか、と
思っています。「厳しい規律がなければ組織はダメになる」というスタンスと、
「創造力の時代、厳しい規律が長期的な組織の活力を奪う」というスタンスの
人たちに分かれると思いますが、果たしてどちらが正しいのでしょうか?

性善説か性悪説か、という議論は、中国ではもう数千年も前から議論される話。
カミュとサルトルのような議論が現代に伝わっているわけではないのですが、
性善説の代表「論語」と、性悪説の代表「韓非子」を取り上げ、そのエッセンス
を比較するような形でまとめられたのが本書。著者が、まさにそんな議論が
あるがごとくまとめ、人間の本質、人間への対処などに対する二者の考え方が
いかに異なるか、を非常にわかりやすく解説しています。

どちらの解説もエッセンスの紹介にとどめているので、双方の内容を本格的に
理解したい、という人にとっては、少し物足りないかもしれませんが、どちら
も図書館なり岩波文庫なりをあされば必ず現代語訳版があるので、本書にそこ
まで求める必要もないと思います。あくまで、軽くエッセンスを比較する、と
いうものとして、読まれるのがいいでしょう。

著者は色々と中国古典を紐解いて、今までなじみのなかった人に中国古典への
関心を持たせる内容の本が多く、本書もその一環といったところでしょう。
「中国の古典は難しくて…」という人にピッタリの一冊だと思います。

生き馬の目を抜く世の中をしたたかに生き抜いていくには韓非子、人として
誇り高く生きていくための論語、といった感じでしょうか、「建前=論語、
本音=韓非子」と考えれば、ホンネとタテマエの日本人に理解しやすいかと
思います。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

ビジネススクールの必修科目にすべき
頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書 688)頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書 688)
(2007/11)
渡辺 明

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棋士というのは、本当にすごい頭脳を持った人だと思います。囲碁にしろ将棋
にしろ、論理的に何十手も読む必要があるにも関わらず、全体感や直感を大事
にし、論理的に説明できない手を打たないと常勝棋士となれない、という、
非常に高度な思考訓練の賜物でしょう。そんな棋士の書いた本は、必ず読む
ようにしています。

さて、今回は、新書として待望されていた「竜王」渡辺明氏の一冊。渡辺竜王
の思考回路とはどんなものか、と、将棋ファンならずとも、興味があるところ。
早速手にとって見ました。

しかし、内容としては、どちらかというと、将棋の世界を多くの人に知って
もらうための一冊、という印象。渡辺竜王自体、若いというのもありますが、
羽生二冠や谷川永世名人の著書のように、思考回路や着想点を語るものでは
なく、自らの半生(?)を振り返りつつ、将棋の面白さを紹介するというもの
となっており、思考回路や人生訓を拾おうとする人には、肩透かしを食らって
しまうところかもしれません。

しかしながら、渡辺竜王の棋戦の振り返りを読み解くに、文章には書かれて
いないヒントもそれなりにあるのは事実。将棋とはこんなに面白い勝負なのか、
と、改めて思いなおせるし、読んで損ということはありません。

私なんぞ、将棋は超下手ですが、将棋に必要な思考回路というのは、ビジネス
の世界に非常に有用なことはわかります。ビジネススクールについて色々な
議論がある昨今ですが、しょうもない机上の世界ばかり論じる科目よりも、
囲碁や将棋を1年間必修とすることの方が、優秀なビジネスマンが生まれると
思うのは、私だけでしょうか?

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天才とは、何が凡人と違うのか??
iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048) (アスキー新書 48)iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048) (アスキー新書 48)
(2008/01/10)
大谷 和利

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スティーブ・ジョブスというと、経営者としてのカリスマ以上に、解釈を超えた
製品を生み出す天才、と評した方が適切なのではないでしょうか。失敗はある
ものの、誰もが「こういうものはこんなもの」という固定概念で製品を作って
しまうのに対し、「こういう切り口で作ったら面白い」と言わんばかりに演出
を変え、見事それが「そうそう、こんなものが欲しかった」と爆発的に売れる
という、まさに芸術の領域。こういうことは、大学院では学べませんよね。

さて、スティーブ・ジョブスの人となり、アップル社の仕事の進め方なりを、
簡単にまとめたのが本書。「スティーブ・ジョブスって、誰だっけ?ああ、
iPodを作った会社の偉い人なんだ。」という人にとって、わかりやすく
あっさりとまとめ上げた一冊だと思います。

ジョブスが追放された時代を、どう理解するか、という点では賛否両論ですが
(今は否定的な意見ばかりです)、そのあたりはあまり触れておらず、人に
よっては味気ないものかもしれません。ジョブスに注目し、ジョブスの仕事を
見る、という点で書かれたものなので、追放された時代まで突っ込んでしまうと
返ってわかりにくくなるとともに、本書の内容以上にジョブスを神格化して
しまうので、個人的にはこれくらいの軽い内容でちょうどいいと思います。

まあ、下支えしている人があって、初めてヒットの連発をしているのだと思い
ますが、それにしてもアップルを支えているのは、ジョブスの目の付けどころ
でしょう。夜は銀座・休日はゴルフという経営者、3文字略語の難解な用語
ばかり論じる経営者では、アップル社はきっと経営できないと思います。

ホント、天才とは恐れ入るばかりで…。

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それは未来を語る上で知っておくべきこと
キカイはどこまで人の代わりができるか? 職人ロボットから医療ロボットまで~人の暮らしを変えたキカイたち (サイエンス・アイ新書 48)キカイはどこまで人の代わりができるか? 職人ロボットから医療ロボットまで~人の暮らしを変えたキカイたち (サイエンス・アイ新書 48)
(2007/12/15)
井上 猛雄

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ロボット、それは多くの人にとって、未来の象徴といえるのではないでしょうか。
夢や希望を語ることもあれば、機械対人間の構図となることもある、まさに
未来といえばロボット、といっても過言ではありません。翻って、現実に鑑みて
みると、ロボットといえば産業用の「腕」の形をしたものが主流であり、映画
や漫画などで描かれる「ヒト」型のものは、まだまだ展示会レベルか、玩具
程度でしか、メジャーでないところです。

さて、ロボットの実態を、テクノロジー的な観点から、初心者でも理解しやすい
ように入門書としてまとめられたのが本書。ロボット自体の歴史から始まり、
主流の産業用、開発・研究中のロボットなど、ロボットに関する内容としては
非常に盛りだくさんでうれしい一冊です。

ちょっとばかり技術の知識がないとわかりにくい点もありますが、そのあたり
は読み飛ばしても、全体の構成が頭に入らないものではなく、今、どんなもの
が研究・開発・運用されているか、ということを知るには、もってこいだと
思います。「ロボットなんて興味ない」なんて人も、これからロボットの時代
が来るとすれば、わかりやすいのでぜひご一読すべき一冊だと思います。

ちなみに、個人的な妄想としては、次の移動手段は、必ずロボット(着る奴)
が主役になると思います。人の頭脳と最も近いところに、移動体通信網を配置し、
そこから受け渡しする情報により、他の移動手段を最も効率的に組み合わせ、
かつ人の能力を何倍も補強することができるとすれば、単に移動するだけの
自動車よりも、格段に魅力的な移動手段だと思うからです。まあ、妄想ですが。

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